平成25年度総会及び講演会開催の報告

平成25年度の総会及び講演会を下記のように開催いたしました。
会員の参加による総会では、山村会長のあいさつの後、理事会・評議員会で承認された平成24年度の事業報告や会計報告、平成25年度の事業計画や会計予算が報告されました。
その後の講演会は、会員以外の参加希望者も加えて行われました。協会が県から委託を受けて平成23年度から実施している「こころの見守り隊推進事業(自殺予防対策事業)」に関連して、東京医科大学副学長の飯森眞喜雄先生に「日本人の自死を考える」と題して講演をしていただきました。精神医学の視点を交えながら、文学や映画、流行歌を通してみた日本人の自死への心の傾きについて興味深いお話を聞くことができました。
日本人の自死が多い背景には、日本独特の死生観があるといいます。自死については日本書紀など古代から記述があり、潔く高貴なものとみなされていました。日本に帰化した小泉八雲は、日本では生と死、現世と来世、生者と死者との境がないことに驚きました。今までこちらの部屋にいた人があたかも隣の部屋にスーッと消えていくように亡くなっていき、それを美的な感覚でとらえているといいます。飯森先生の世界に引き込まれ、我々自身の心に流れる日本人としての死生観を再認識し自死を新しい視点で深く見つめることができた講演会でした。

総 会

日 時:
 平成25年6月7日(金) 12:40 〜 13:00
場 所:
 岐阜県図書館 1F 多目的ホール 岐阜市宇佐4-2-1
議 題:
 1.平成24年度 事業実績報告について
 2.平成24年度 収支決算報告について
 3.平成25年度 事業計画について
 4.平成25年度 収支予算について

講演会

日時:
 平成25年6月7日(金) 13:30 〜 15:00
場所:
 岐阜県図書館多目的ホール 岐阜市宇佐4-2-1
講師:
 東京医科大学副学長及び精神医学講座・メンタルヘルス科
 主任教授 飯森 眞喜雄(いいもり まきお) 先生
演題:
 「日本人の自死を考える」